みなさん、おはようございます。

26年目の朝を迎えることとなりました。

26年前のこの日も寒い一日でした。雪が舞う日、家族や友人の安否を気遣う声があちこちで飛び交った記憶が今でも鮮明に思い出されます。

この年のKSLはリーグ戦の再編を余儀なくされました。そして、昨年、世界中を襲う未曾有の新型ウイルスとの戦いにより、リーグ戦の再編を幾度となくすることとなりました。この55年にわたり、一度もリーグ戦を行わなかった年はありませんでしたし、たとえ1試合であったとしても公式戦を戦う機会を創出することがわたしたちの使命でもあります。
その一念で、昨年もみなさんのご協力の甲斐あり、半分の試合数とはなりましたが、試合を開催することができ、レギュレーションに則り順位を決定することができました。関係各位のご尽力はもちろんですが、ファンのみなさまがいたからこそ実現できたと思っています。本当にありがとうございました。

さて、今年は既に現時点で2府1県に緊急事態宣言が発令されております。この惨禍がどこまで拡大するのか、そして、いつ収束するのかすら分からない状況で現在編成を進めております。
その時に感じるのは、先達が時の震災の際、どのように動き回り、そしてどのように試合の開催に向けて知恵を絞ったのか。その経験がなければ、昨年のような開催方式を採ることはできなかったですし、ファンのみなさまのご支援をいただくことはできなかったと思っています。また、今季も新たな試練に立たされていますが、あの時に立ち上がったことができたからこそ、今季も自信を持ってみなさまをお迎えできるのではないだろうか。そう思います。

ご存じの通り、当時のことを知る選手も、また指導者もほとんど少なくなりました。しかし、我々は当時のことを語り続けていく義務を持っていますし、これからも語り継いでいきます。それが、後世に対する義務であると。そして、今般の惨禍も同じく後世に繋いでいく義務があると感じています。
4月にみなさまと再び五色台で無事お会いできますことを、わたしたちも楽しみにしておりますし、実現できるよう、鋭意努力してまいります。

26年目の朝に寄せて。

関西サッカーリーグ